人は【習慣】の集合体です。
この言葉を聞くと確かにそうだなと思います。
昨日までの行動が今日の自分を作り、今日やったことが明日、そして未来の自分を作ります。
投資家の多くは、1度の行動で成功してるわけではないんです。
大体の人が毎日の地道な行動を続けることで大きな成功を手にしています。
つまり毎日の【習慣】を真似することができれば、誰でも結果を残すことはできるはずです。
今日はその投資で勝ち続ける【賢者の習慣】を紹介したいと思います。
最高値・最低値を追わない
投資で勝ち続ける人の習慣として最高値・最低値を追うことはしません。
なぜかというと最高値・最低値は誰にもわからないからです。
株価の変動というのはたくさんの要因で上下します。
会社の経営状況、世界情勢、災害などたくさんの要因が絡んできます。
だから投資で勝ち続ける人は、最高値・最低値を見極めることはしません。
じゃあどうやって儲けてるんだよって思いますよね?
投資で勝ち続ける人は天井圏内と底値圏内を見抜くようにしてます。
「相場において、底値圏内で買い、天井圏内で換金し終えて、次なる底値圏内に備える。」
これが投資で勝ち続ける賢者の定義です。
過去50年で6回の大相場
今回の記事では、日経平均株価が2倍以上になる相場を「大相場」とします。
この半世紀に日経平均株価が2〜4年間で倍以上になったタイミングが6回ありました。
つまり相場の大きな流れを見抜くことができれば、2倍の6乗で64倍以上にできた計算になります。
100万円で始めた人は6400万円に、1000万円なら6億4000万円に。
投資のリターンとしては申し分ないはずです。
天井圏内・大底圏内を見抜いて投資を始める
誰もが大底で買って、最高値で売りたい。
しかしそんなことは不可能です。
だから賢者は、大底や最高値を見極めることはしません。
賢者は、天井圏内・大底圏内と思ったら躊躇なく取引をします。
ここが賢者と愚者と一線画す最大のポイントです。
愚者は大底、最高値を求めてタイミングを逃す。
賢者は天井圏内・大底圏内ですぐ取引をする。
つまり賢者の投資は、大体底値だなと思ったらすぐ買って、大体高値だなと思ったらすぐ売るというものです。
ここまで聞いて「確かにそうだけど、天井圏内・大底圏内がわかれば苦労してないわ!」と思ったはずです。
しかし天井圏内・大底圏内を見抜くことはそんな難しいことではないんです。
今回は天井圏内・大底圏内の見分け方を紹介します。
天井圏内の見分け方
時価総額➗GDP≧100%
この数式は「投資の神様」と言われる世界の投資家ウォーレン・バフェットが考えた数式です。
バフェット自身が「どんな時でも通用する、単独で株式市場の割高・割安を判断するための最良の指標」として愛用している指数です。
時価総額とは株価に発行株式数を掛けたものです。
GDPとは国内総生産のことです。
この指数では、経済が順調ならば、株価の上昇に合わせて国内の生産量も増えるだろうというのが背景にあります。
なのでGDPが成長していないのに株価だけが上昇するのは異常だと考えます。
このバフェット指数で100%を超えると割高で、100%以下なら割安と言えます。
これが実際どれだけ利用できるか過去の実績で見るとこんな感じです。
1989年のバブル崩壊前:140%超
2007年のリーマンショック前:100%超
2015年のチャイナショック前:100%超
過去の実績から見て指標として見ておくべきデータであると言えます。
ただし100%を超えたからすぐ暴落するわけではありません。
あくまで1つの指標として現在の株価が割安なのか割高なのかの判断材料としてもらえればと思います。
全員が強気の時
例えば評論家や証券会社のアナリストなど誰もが上昇を疑ってない時は天井圏内の可能性が高いです。
皆が未来の富を確信したときこそが、地獄の入口だと肝に銘じましょう。
例えばリーマンショックの時など誰もが株価が上がることを信じた時でした。
またバブル時期の日本でも同じことが起こってました。
そんな時は必ずどこかで調整が入り、適正水準へ戻るようになってます。
だからこそ周りの人に流されて手を出すことは最も危険なタイミングなので避けるようにしましょう。
初心者が高値づかみしてしまうのは、専門家ですら正確な判断が出来てないから当然のことです。
だからこそ大きな流れを把握した上で行動するようにしましょう。
自分自身が思い込んだ時
自分自身の判断が必ず正しいと思い込んだ時こそ天井圏内の可能性が高いです。
「ここはまだ天井ではない。さらに上昇する」そう考えた時は危険です。
周りの意見に頼りすぎるのも良くないですが、自分の判断を信じすぎるのもまた危険。
自分で考えて判断したんだから正しくあって欲しいと思ってしまいますよね?
でも忘れないで欲しいのが絶対の正解はないということです。
だからこそ確信を持った時が最も危険な瞬間であることを心に留めておいてください。
大底圏内の見分け方
全銘柄のPBR<1
PBRとは株価純資産倍率を示す指標のことです。
1株あたりの純資産に対し、株価が何倍まで飼われているかを表します。
資産より株価が低いというのは常識的に考えればあり得ません。
つまりその場合は市場がねじれている状態です。
ねじれた状態というのはいずれ元に戻ります。
だからこそそのタイミングというのは絶好の大底圏内と言えます。
直近では2016年のブレグジットの時にPBRは1倍ピッタリで止まりました。
あれはまさに底値圏内になったと言えるでしょう。
全員が弱気の時
天井圏内になった時の考え方は一緒です。
誰もが悲観に暮れ、買う材料が見当たらないときこそが、金融資産を築く最大の好機です。
最近で言えばコロナの影響で株式全体は暴落しましたよね?
今では徐々に回復してきてますが、株式市場はここ数年の間で底値をつけました。
今回の件で、大底圏内になったと判断してすぐに買いに動くことができた人こそ賢者の習慣を行ってる人です。
多くの人が「大底はまだではないか」とか「二番底がくるだろう」と言ってタイミングを逃していたはずです。
大切なのは大きな流れを読み、躊躇なく取引を行うことです。
自分自身が大底だと思ってない時
これもまた天井圏内を見分けるのと考え方は一緒です。
「野も山も、人も我も弱気なら、たわけになりて米を買うべし」という格言があります。
この格言でいう野も山もというのは政治、経済、社会現象、世界情勢を指します。
つまり世界全体が弱気なら人も我も弱気であるということである。
この「我も」というところが大切で自分も弱気になっていることを自覚しましょう。
弱気な自分を乗り越えて大胆に買いに動きましょう。
今回のまとめ
今回は投資で勝ち続ける賢者の習慣について紹介しました。
投資で1回勝つのは、多くの人ができるかもしれません。
でも勝ち続けるというのは並大抵のことではありません。
しかし投資で勝ち続ける人の習慣は真似できます。
- 大底・最高値を求めない
- 大きな流れを理解し、大底圏内・天井圏内を見抜く
- 躊躇なく行動する
- 周りに流されない
- 自分自身を信じすぎない
賢者の習慣とは絶対にできない行動や思考ではないです。
毎日の地道な習慣を作っていくことが成功への道のりです。
今日から自分の習慣を見直していきましょう。
それではまた!
コメント