ChatGPTプラグインのおすすめ24選 導入方法から使い方、注意点も解説

chagpt

ChatGPTプラグイン(Plugin)とは?

ChatGPTプラグインは、ChatGPTの機能を拡張するためのツールです。これにより、ChatGPTは最新情報にアクセスしたり、計算を実行したり、サードパーティのサービスを利用したりすることが可能になります。2023年3月に初めて公開され、6月23日現在では500個以上のプラグインが利用可能となっています。

ChatGPTプラグインでできること

ChatGPTプラグインを使うことで、以下のようなことができるようになります。

  • Webや特定URLへのアクセス:プラグインを利用することでWebアクセスが可能になり、最新情報や特定のURL(Webページ)を元にした回答が可能となります。これ自体は同じく利用可能となった「Webブラウジング機能」でも実行できますが、プラグインの方が処理が速い場合もあるので併用すると良いでしょう。
  • さまざまなアクションの実行:食べログでお店の検索やPDFの読み取りなど、ChatGPT単体では処理できないさまざまなアクションが実行可能となります。プラグインによって実行できるアクションは異なるので、目的に合ったものを選択し使用しましょう。

ChatGPTプラグインは、これまでChatGPTを自分好みにカスタマイズできるツールのようなものです。プラグインを使えば、これまで以上にChatGPTの活躍の幅が広がるので、ぜひ試してみてください。

ChatGPTプラグインの導入方法と使い方

ChatGPTプラグインを導入するには、まずChatGPT Plusユーザーである必要があります。ChatGPT Plusに加入している場合、チャットボットのインターフェイスの左下からChatGPT設定に向かうと、Webブラウジングとプラグインにアクセスできます。設定のベータ機能からWebブラウジングとプラグインを有効にすることで利用可能となります。

ただし、全てのChatGPT Plusユーザーに即時に解放されているわけではなく、徐々に全ユーザーに適用される予定です。

ChatGPT Plusの料金や登録方法についての解説記事はこちら

ChatGPT4(GPT-4)についての解説記事はこちら

プラグイン機能の導入手順

1.画面左に表示されているユーザー名の横の「…」をクリック

2.「Settings」をクリック

3.「Beta features」内に「Plugins」のメニューが追加されているので、トグルボタンをクリックしてONにする

▲トグルスイッチが緑色になっていればOK

4.新規チャット画面でGPT-4にマウスオーバーして「Plugins」を選択

これでChatGPTのプラグイン機能が利用できるようになります。なお、「Beta features」内に「Browsing」が表示されている方は、プラグイン機能も利用可能です。

※ 5月16日時点では「Beta features」の項目自体が表示されない方もいるようです。Plusユーザー(有料会員)の方は順次利用できるようになるので、もうしばらく待ってみましょう。

ChatGPTのプラグイン機能の使い方

1.「No plugins enabled」をクリック

2.「Plugin store」をクリック

▲既にインストールしているプラグインは上部に表示される。

3.使いたいプラグインを探す

▲「Most popular」で人気順、「All plugins」で全てのプラグインを探せる。「Search Plugins」からテキスト検索も可能。

4.「Install」ボタンをクリック

5.TOP画面に戻る

▲インストールしたプラグインは「Uninstall」ボタンに変わっている。

▲インストールしたプラグインのアイコンが表示されているので、ここをクリックする。

6.インストールされたプラグインにチェックマークがついていたらOK。プロンプトを投げよう!

複数のプラグインにチェックを入れれば、質問に応じて必要なプラグインを自動的に選択し回答してくれるので便利です。目的に合いそうなプラグインにはチェックを入れておくと良いでしょう。

プラグインは最大3つまで同時に使用できますが、プラグインを使う設定にしていてもプラグインを無視して回答をする場合があります。必ずプラグインを使って回答してもらいたい場合は、質問文(プロンプト)に「プラグインを使って回答してください。」などの文章を入れると良いでしょう。

ChatGPTのおすすめプラグイン24選

ChatGPTのプラグインは950個近く存在しますが、その中から筆者が実際に試したもので、特におすすめと感じたプラグインを紹介します。ビジネスよりなものが多いですが、ぜひ参考にしてみてください。

  • SEO.app:SEO特化した機能
  • WebPilot:特定のURL(リンク)を元に回答
  • Prompt Perfect:プロンプト(指示)を最適化
  • Zapier:自動ワークフローと連携
  • Expedia:旅行予約サイトと連携
  • 食べログ:レストランの検索
  • Photorealistic:画像生成AI用に最適なプロンプトを作成
  • SceneXplain:画像の概要をテキスト化
  • Link Reader:PDFや画像、webページのURLの読み込み
  • DeployScript:ウェブアプリケーションを作成
  • ChatWithWebsite:AIチャットボットを作成
  • Kakaku.com:さまざまな商品の価格が比較
  • Stories:物語を生成
  • LIFULL HOME’S:不動産検索を支援
  • PlugFinder:ChatGPTプラグインを検索
  • Now:GoogleやTwitterのトレンドを抽出できる
  • AI Agents:他プラグインなどと連携してタスクを自動化できる
  • Planfit:希望を伝えるだけで筋トレメニューを作ってくれる
  • Color Palette:イメージや用途を伝えたら、それに適したカラーパレットを作成してくれる
  • Text Count:テキストの文字数や単語数を瞬時に数えることができる
  • Mercari:自然な会話を通じてメルカリ商品を検索することが可能に
  • daigr.am:Code Interpreterなしでグラフ作成が可能に
  • Make A Sheet:データを渡すとCSVファイルを作成してくれる
  • TRAVELKO(トラベルコ):日本の宿泊施設を検索できる

1.SEO.app

SEO.appは、SEO(検索エンジン最適化)に特化したChatGPTプラグインです。このプラグインは、ウェブサイトのSEOスコアを自動的に計算し、改善のための具体的な提案を提供します。また、キーワードリサーチ、リンク管理、メタデータの最適化など、SEOに関連する多くのタスクを自動化します。これにより、ユーザーはSEOの専門知識がなくても、自分のウェブサイトの検索エンジンランキングを向上させることが可能になります。

▲Web情報を参考に、質の高い記事原稿を書いてくれる。

▲プラグインの中身を確認してみると、対象のキーワードでの上位記事を抽出しているようだ。

2.WebPilot

WebPilotは特定のURL(リンク)を元に回答してくれるプラグインです。Webページはもちろん、PDFやドキュメントなど、Link ReaderがアクセスできるURLであれば何でも大丈夫です。

たとえばOpenAIが発表したChatGPTのiOSアプリリリースに関するページのURLの翻訳と要約をお願いすると、以下のようになりました。

OpenAIは、ChatGPTアプリをiOS向けにリリースしました。このアプリは、ユーザーの会話を同期し、音声入力をサポートし、最新のモデル改善を手元に提供します。ChatGPTアプリは無料で使用でき、デバイス間で履歴を同期します。また、OpenAIのオープンソース音声認識システムであるWhisperを統合し、音声入力を可能にします。ChatGPT Plusの加入者は、GPT-4の機能に独占的にアクセスし、新機能への早期アクセスとより速い応答時間を得ることができます。アプリはまずアメリカでロールアウトを開始し、今後数週間で他の国にも展開する予定です。そして、Androidユーザーにも近いうちにChatGPTが提供される予定です。

URLにアクセスできるプラグインは他にもいくつかありますが、WebPilotはURLにアクセスしてから回答までの速度も速く、とてもおすすめのプラグインです。

▲PDFのURLからも正確な回答をおこなう。

3.Prompt Perfect

Prompt Perfectは、ChatGPTの文章生成能力を最大限に引き出すためのプラグインです。このプラグインは、ユーザーがChatGPTに与えるプロンプト(指示)を最適化し、より具体的で詳細なレスポンスを得るためのツールを提供します。また、Prompt Perfectは、ユーザーがChatGPTに与えるプロンプトの品質を自動的に評価し、改善のためのフィードバックを提供します。

▲「perfect」と入力すると自動的にプロンプトを改善して比較的高品質な回答をしてくれる。

▲プラグインの中身を確認してみると、入力したプロンプトが改善されていることが分かる。

▲改善されたプロンプトの日本語訳。「説得力」「魅力的」などの文言が追加されている。

関連記事:ChatGPTのプロンプトを完璧に!「Prompt Perfect」プラグインの使い方やコツ

4.Zapier

Zapierは、さまざまなウェブアプリケーション間で情報を自動的に移動させることができるツールです。ChatGPTとZapierのプラグインを組み合わせることで、ChatGPTがZapierを通じて他のアプリケーションと連携し、より多機能なタスクを自動化することが可能になります。

▲自動化したいことを入力すると、Zapierの設定をしてくれる。

▲リンクをクリックすると、設定したZapが確認できる。使用するツールによっては認証が必要。

5.Expedia

旅行予約サイトのExpediaと連携したChatGPTプラグインは、旅行計画を立てる際の強力なアシスタントとなります。ユーザーはChatGPTに旅行の詳細を問い合わせるだけで、Expediaのデータベースから最適なフライトやホテルの情報を取得できます。

▲Expediaへのリンクとともに、おすすめのホテルを教えてくれる。

6.食べログ

食べログのプラグインは、レストランの検索と予約を助けるツールです。ユーザーはChatGPTに希望のエリア、料理ジャンル、予約日時、人数などの条件を指定するだけで、食べログに掲載されている飲食店の中から空席のある店舗を効率的に見つけることができます。

▲総合評価や予約可能時間を一覧で出してくれる。リンクから食べログへ飛べる。

7.Photorealistic

Midjourneyなど画像生成AI用に最適なプロンプトを作成してくれるプラグインです。「可愛い猫」など単語を送るだけで高品質なプロンプトを生成してくれます。

▲英語のプロンプトの方が品質が高いため、英語で出力指定するのがおすすめ。

▲StableDiffusionにて「cute cat」のみで生成した場合。

▲作成されたプロンプトで生成した場合。人で試すと違いがよりはっきりしそう。

8.SceneXplain

画像URLを入力すると、それがどんな画像なのかをテキスト化してくれるプラグインです。これを利用して、画像生成AIに指定した画像と似たような画像を生成させるような活用ができます。

▲日本の風景写真のURLを入力したところ、詳細にテキスト化してくれた。

9.Link Reader

ページや画像、PDFなど、様々な形式のURLを読み込むことができるプラグインです。類似プラグインに「AskYourPDF」などがありますが、現時点ではこちらのプラグインが最も使い勝手が良いです。

▲総務省が公開している「新型コロナウイルス感染症が社会にもたらす影響」のURLを要約してもらった。

10.DeployScript

入力したテキストをもとにウェブアプリケーションを作成してくれるプラグインです。こちらで作ったアプリケーションをたたき台として、今までより格段に早い開発が実現します。

▲テトリスができるアプリを作ってもらった。必要に応じて追加情報を入力すれば、アプリを修正してくれる。

11.ChatWithWebsite

指定したウェブサイトやドキュメントの情報を参考に、AIチャットボットが作成できるプラグインです。情報を取得したいサイトのURLを貼り付けて質問すると、サイトの情報をもとにChatGPTが回答してくれるようになります。

▲AI比較ナビのURLを渡しておすすめのAIサービスを聞いてみた。TOPページでおすすめしているサービスを紹介してくれている。

12.Kakaku.com

「価格ドットコム」の情報を元に、様々な商品の価格が比較できるプラグインです。リンクからはサイトページに飛べるようになっていて、詳細を見ることも可能です。

▲ドラム式洗濯機のおすすめを聞いてみた。価格やレビュー評価、スペックなどを羅列してくれる。

13.Stories

ユーザーが提供したプロンプトから物語を生成します。これにより、ユーザーは独自の物語を作成することができます。

関連記事:ChatGPTで自由に物語を作成!「Stories」の使い方

14.LIFULL HOME’S

不動産検索を支援します。これにより、ユーザーはChatGPTを使用して不動産を検索することができます。

関連記事:AIで不動産探し!「LIFULL HOME’S」ChatGPTプラグインの使い方とコツ

15.PlugFinder

ChatGPTプラグインを検索します。これにより、ユーザーは特定の目的に適したプラグインを見つけることができます。

関連記事:ChatGPTプラグインを探すプラグイン「PlugFinder」の使い方

16.Now

「Now」プラグインは、最新のトレンドや話題を把握するための強力なツールです。GoogleトレンドとTwitterから情報を抽出できます。

関連記事:ChatGPTでトレンドを追え!「Now」プラグインの使い方やコツ

17.AI Agents

AI Agentsプラグインは、複数のAIエージェントが協力して特定の目標をより効率的に達成するためのツールです。このプラグインを使用すると、AIエージェントが一つの目標に向かって連携し、生産性を向上させることができます。

関連記事:ChatGPTでタスクを自動化!「AI Agents」プラグインの使い方とコツ

18.Planfit

「Planfit」はパーソナライズされたフィットネスと食事のプランを作成することができます。

関連記事:AIで筋トレメニューを作ろう!「Planfit」プラグインの使い方とコツ

19.Color Palette

Color Paletteプラグインは、イメージや用途を伝えたら、それに適したカラーパレットを作成してくれます。

関連記事:デザインの配色をAIで作成!「Color Palette」プラグインの使い方とコツ

20.Text Count

ChatGPTプラグインの「Text Count」は、テキストの文字数や単語数を瞬時に数えることができる便利なツールです。特に日本語だと、指定した文字数と大きく乖離してしまうことが多かったChatGPTですが、このプラグインを活用することで正確な文字数の指定が可能になります。

関連記事:ChatGPTで文字数カウント、だけじゃない!「Text Count」プラグインの使い方とコツ

21.Mercari

  Mercari ChatGPTプラグインは、メルカリとOpenAI社の対話型AI「ChatGPT」が連携した商品検索機能です。これまでメルカリで商品を見つけるには、キーワード検索や検索履歴に基づくリコメンドが中心でしたが、このプラグインの導入により、自然な会話を通じて商品を検索することが可能になりました。例えば、「一人暮らしを始める際に必要なものを、メルカリの商品の中から教えて」や「彼女に渡すプレゼントのおすすめは?」といった質問をChatGPTに投げかけることで、ユーザーのニーズに合った商品を提案します。

関連記事:ChatGPTでフリマ!Mercariプラグインの使い方やコツ

22.daigr.am

daigr.amプラグインではグラフの作成ができます。円グラフや棒グラフ、折れ線グラフなど、様々なグラフに対応しており、データを渡せば最適なグラフを作成してくれます。

データの視覚化が必要な場合や、ユーザーに情報をわかりやすく伝えたい場合に、このプラグインを使用するとよいでしょう。

関連記事:Code Interpreterなしでグラフ作成!「daigr.am」プラグイン

23.Make A Sheet

「Make A Sheet」プラグインは、ユーザーが指定したデータをCSVファイルとして生成するツールです。このプラグインは、特にデータ解析やレポート作成、データのエクスポートなどで非常に便利です。

使い方は簡単で、まずユーザーがCSVファイルに変換したいデータを2次元配列として提供します。次に、そのデータ構造をMarkdown形式のテーブルで確認し、必要な修正や調整があれば行います。ユーザーがデータ構造に満足したら、プラグインはそのデータからCSVファイルを生成し、ダウンロードリンクを提供します。

このプラグインの利点は、プログラミング知識がなくても簡単にデータをCSV形式で保存できる点です。また、生成されたCSVファイルは、Microsoft ExcelやGoogle Sheetsなどのスプレッドシートソフトウェアで簡単に開くことができます。このように、「Make A Sheet」プラグインは、データ操作と共有を効率的に行うための強力なツールです。

関連記事:Code Interpreterなしでcsvファイルを作成!「Make A Sheet」プラグインの使い方とコツ

24.TRAVELKO(トラベルコ)

  このプラグインを有効にすることで、ユーザーはチャット上の簡単な会話だけで、トラベルコに掲載されている旅行サイトから要望に沿った宿泊施設を検索できるようになります。また、トラベルコサイトに移動した後、用途に合わせたプランの選択も可能です。曖昧な検索ワードでもユーザーの希望に沿った条件での結果を提案してくれます。  

関連記事:Code Interpreterなしでcsvファイルを作成!「Make A Sheet」プラグインの使い方とコツ

ChatGPTプラグイン導入時の注意点

ChatGPTプラグインは、ChatGPTをさらに有効活用できる便利なツールですが、以下のような注意点があります。

  • 同時に使用できるプラグインは3つまで
  • 必ずしもプラグインが使用されるわけではない
  • Webブラウジングと同時使用できない
  • プラグインはOpenAIではない第三者が制作している

一つずつ解説していきます。

同時に使用できるプラグインは3つまで

まず、同時に使用できるプラグインは3つまでという制限があります。これは、システムのパフォーマンスを維持し、ユーザーが混乱することなくプラグインを管理できるようにするための措置です。

プラグインのインストール自体はいくつでも可能ですが、同時に使用できるのは3つまでと覚えておきましょう。

必ずしもプラグインが使用されるわけではない

ChatGPTプラグインは、必ずしも全てのプラグインが常に使用されるわけではありません。プラグインはユーザーの要求に応じて自動的に活用され、必要な時だけ呼び出されます。

必ずプラグインを使った回答をしてもらいたい場合は、質問文(プロンプト)に「プラグインを使って回答して」などの文章を入れておくと、高確率でプラグインを使用してくれるのでおすすめです。

Webブラウジングと同時使用できない

プラグインはWebブラウジング機能と同時に使用することはできません。これは、プラグインが外部のAPIと通信するため、Webブラウジングとの同時使用はシステムのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があるからです。したがって、ユーザーはWebブラウジングとプラグインの使用を切り替える必要があります。

プラグインはOpenAIではない第三者が制作している

プラグインはChatGPTを開発しているOpenAIではなく、第三者の開発者や企業が制作しています。これは、OpenAIがプラグインの開発を他の開発者や企業に開放し、ChatGPTの機能を拡張するためのエコシステムを作り出すためです。これにより、ユーザーは様々な機能を持つプラグインを利用することができます。

コメント